コーヒー牛乳を乳首から出せたなら


「女性はおっぱいからミルクが出せるけど、
 男性はコーヒー牛乳が出せるんだよ。」

突然ごめんなさい。
小さい頃に父から言われたことがあって。

基本的に記憶力がないので、小さい頃の記憶はもちろん、数日前の出来事、聞いたこと、言ったことでさえ思い出せないことがあるくらいには、物事を覚えられない。
「前に教えたじゃん!」とか「何回も聞いたわ!!」なんてことがよくあるから正直最近悩んでたりします。でもよくよく考えるとテストとかは小さい頃から得意だったから、覚えようと思って覚えると、覚えられるけど、覚えようと全く思っていない出来事は、すっかり頭の中には残らない構造になっているのかな。上の空で会話してるのかな。

そんな僕でも印象的な出来事は覚えていたりする。
例えばそれが、父に昔教えられたこの言葉。
今考えると意味わかんないけど。

当時、びっくりはしたけど、普通に信じた。
「え!そうなんだ!知らなかった!どうして!」って

いつ言われたかは覚えてないけれど、これを真に受けてしまうくらいには知識がなく純粋だったことは明らかですね。そりゃ信じちゃうよ。


カブトムシが死んだら、埋葬して、わざわざ葬式開く男児だったし、クリスマスは枕元にサンタさんへのお礼としてキャンディとビスケット(トナカイ用)を用意しておくようなボーイだったので。もうピュアピュア。なーんも疑わない。かわいいね。そりゃ信じるわ。

あーあ、あのときの純粋な男の子はどこに行ったんだろうな。知識や経験が増えるごとにどうしても批判的になったり懐疑的になったりしちゃうよね。良くも悪くも。

結局、ただの冗談だったって知ったのは結構後だった気がします。おそらく友達に話したらバカにされて、それを親に聞いたら嘘だよって。嘘つくなよって。

でもきっと便利だよね。乳首からコーヒー牛乳出せたら。便利っていうか、良いよねなんか。コーヒー牛乳飲みたい時に自分で絞って出せるんだもん。ちょっとありかもしれない。他の人にも分け与えられるし。ア○パ○マンみたいな感じで。いや乳首から分け与えるって気持ち悪いか。ア○パ○マンもびっくりだろうな。待てよ、でも自分の頭をカチ割って他の人にあげるア○パ○マンの方がよっぽどクレージーなんじゃないか。「それいけ!」じゃねーよって。頭割ってどこ行くん。

はぁ、昔はア○パ○マンにも変な疑問抱かずに純粋に楽しんでいたのに。それいけ〜!って。気づいたら、何事に対しても、矛盾がどうの、日本語がどうの、そもそもなんでパンが喋ってんだ、チョッパーはどうやって帽子をかぶってんだ、お魚咥えたドラ猫なんて実際おらんだろ、だのいろいろ考えちゃって純粋に楽しめないわけですよ。

でもこれはこれでまた違う楽しみ方かもしれないとも思う。もうあの頃の純粋な自分には戻れないけど、だれかとワイワイ、あーだこーだ言いながら見るア○パ○マンもまた、それはそれでありかもしれない。

だれかア○パ○マン鑑賞会しよーよ。
コーヒー牛乳用意して、DVD揃えて待ってる。

 


午後もがんばろ〜〜
それいけ〜〜