秋も二階から落ちてこい

 

秋が好きです。

 

気温はちょうど良い、秋服は可愛い、ご飯も美味しい。
山は色づいて、なんだか照れてるようで愛らしい。

 

’秋’にかこつけてなんでもできる気がする

 

本でも読んでみようか。
読書の秋って言うし。
気持ちの良い朝はジョギングでもしようよ。
スポーツの秋って言うし。
美味しいもの食べに行こうよ。
ほら、食欲の秋って言うでしょう?
春は始まりの季節なんて言うけれど、僕にとっては秋がそんな季節です。
なんでも秋のせいにして新しいことを始められるような気持ちにさせてくれる。 

 


「2019年あと3ヶ月しかねぇよマジやばない?」

昨日、電車に揺られながらどこかの高校生2人も話していたけれど
ほんまやん3ヶ月しかねぇわマジやばい。

 

毎年ちょうどこの時期になると、年越してからもう9ヶ月も経ってしまったという事実を改めて認識して、残り3ヶ月しかないという事実に直面し、人々の焦燥を感じられるような気がする。少なくとも僕はその1人なわけで、でもだからといってどうこうするわけではない。

というより何に焦っているのか、この秋の空気の中を漂っている哀愁の正体がよくわからないので、どうこうできるわけではないというのが正直なところである。そしてあーだこーだ言っているうちに気づいたら冬になっていたりする。え、しない?

 

こうして思い返してみると、
毎年秋は学びの多い季節のような気がする。
去年の秋はいろいろあってブルーな日々を過ごしたときもあったりしたけど
人ってそんなにずっと感傷に浸ってらんないって知った。
飽きちゃうもの。秋ほどブルーが似合わない季節ってないし。

 

死んじゃった昔飼っていたカブトムシも、
いつも笑顔だけど怒ると怖い母が息子に見せた涙も、
心から好きな人ができて世界が変わったときも、
心から好きだった恋人と別れたときも、
いろんな気づきを僕の中に残してくれました。

ありがとう秋。


それにしても暑いな。もう10月なのに。
昨日久しぶりに通学したけれど、家から大学までの坂を登っていると汗が頬を伝いだし止まらない。
この前買った秋服がクローゼットの中で、
出番はまだか!と嘆いているのが聞こえてくるような。
こないような。

 

大丈夫だよ。
もうすぐ着てあげるからね。

今年は素敵な秋になるよ。